文字起こし(ステップ・シャドーイング 第1話)

英語で人生をハッピーに!

「トイグルEnglish 式ステップ・シャドーイング動画講座」セッション1開始いたします。

初めまして。
トイグルEnglish 代表田邉竜彦と申します。

これまでトイグルをご覧いただき誠にありがとうございます。

すでに何度もトイグルご覧になっている方であれば、私のこと知っている方もいらっしゃるかもしれません。

ただ初めてトイグルを見たという方であれば、この人誰なの?と思った方もいるかもしれません。

簡単に私の自己紹介をさせていただきます。

あらためまして私、トイグルEnglish 代表の田邉竜彦です。

トイグルはこのロゴでおなじみですね。

トイグルは英語をやり直す大人の皆さまを対象として、英語学習に関するさまざまな情報を発信しているサイトになります。

そして私はこのトイグルという名称におきまして、大人の方にたくさん英語学習指導をしているプロの現役英語教師です。

これまでセミナーやマンツーマン指導、オンライン講座、その他さまざまなもので千名以上の方に英語を教えてきました。

さて、このように話しますと私は小さい頃から英語ができて、さぞかし英語に堪能な人なんだろうなと思う方もいらっしゃるかもしれません。

ただ実はそうではないんです。

ここで簡単に私の略歴も兼ねてこれまでの経歴と、そして私が英語をどのように学んできたかお話したいと思います。

私は日本生まれ、日本育ち、純日本人です。

両親は日本人で、当然日本語を話していまして、英語はいわゆる学校英語、ここから学習をスタートしました。

実は中学高校の時は勉強は苦手でして、英語も決して得意ではありませんでした。

大学を卒業した後にサラリーマンをするのですが、ふとしたきっかけでちょっと自己啓発的に英会話でもやってみようかなと思って、乗り換え駅の英会話教室に通い始めました。

そこで最初に英語レベル診断というテストを受けるんですが、なんとそこで英検準2級、すなわち中学3年生レベルと診断されてしまいました。

大学を卒業して間もない頃に「中3レベルの英語力」と言われたので、私かなりへこんだ記憶があります。

このぐらい英語ができないところから、学習を本格的なところとしてはスタートしたという経緯があります。

その後、会社員としては、さまざまなことがあっていったん仕事を辞めました。

仕事を辞めた後どうしようかなと思っていたんですが、やはり英語を始めたならばしっかり打ち込んでやってみようということがありましたので、英語の猛勉強を開始しました。

こちらは私がよく当時通っていた図書館の写真になります。

やはり英語を学ぶのであれば、日本国内にいるのはもちろんなんですが、実際に海外に行って英語を使ってみたい、そう思いまして当時仕事をしていなかった身として、であれば海外に行ってみよう、英語圏に行って本格的に英語を学んでみようと思いまして、まずはアメリカに行きました。

アメリカ合衆国では西海岸カリフォルニア州に留学をしまして、カリフォルニア大学ハーパーエイ校というところで、こちらACPコースというところなのですが、短期間の留学といった形でビジネスだったりとか、さまざまな英語を学びました。

短期間ではありますが、現地企業でのインターンシップも経験しました。

そこで英語力の向上を実感して、ただやっぱりもっと英語をしっかりとできるようになりたいと思いまして、アメリカ留学を終えた後に、その後にイギリスに留学先を移しました。

イギリスでは最初、経営学の大学院に入りまして、いわゆるMBA、経営学の修士号というものを取得しました。

イギリスでは最初スコットランドという英語のなまりが非常に強い所にいたんですが、それがかえって学習の刺激になったということを覚えています。

その時点で英語学習の楽しさ、学ぶ喜びというものを知って、日本に帰ったならば、ぜひこういった英語学習系の教育授業をやってみたいというふうに考えました。

ただ、それまでの間は私が学習者として学ぶことについてはたくさんの経験があったんですが、教えるということに関しては学ぶこととはちょっと違います。

ですので、英語を教えるという専門の資格も取得したいと考えまして、経営学の大学院が終わった後に第二言語習得理論・英語教授法ともいわれます、そういった英語を教える専門の学位、こちらにおきまして別の大学院に行って修士号を取得しました。

そして日本に帰国してトイグルという名称で英語学習の指導を始めるといった経緯になります。

私の英語学習としては、ジャンルにとらわれずに学習者の方のニーズに合わせたさまざまな英語指導を提供するといったことをモットーにしております。

そのため例えば、基礎的な英語のやり直しとか、英会話でありますとか、TОEIC試験対策とか、さまざまなことを、英語学習指導をしてきました。

その中でも特に、やはりこの実績としてはTОEIC試験スコアというのは、このスコアというところで実績が可視化されやすいのでそこから一つ、私の実績とってご紹介したいと思います。

まず、1人目の学習者の方です。

もともと英語は大の苦手で「英語コンプレックスがある」とおっしゃっていた方です。

その方がたった3ヶ月間の学習でなんとTОEIC830点を取得しました。

リスニング、リーディングともに大幅に伸びて堂々のスコアアップ達成です。

続いてこちらの真ん中の女性の方です。

こちらの方はもともと英語を仕事で使うというのはあったんですが、リーディング、読む方が苦手でなかなかスコアが上がらないといった時にご相談をいただきまして、なんとこの方もわずか3カ月間で830点取得しました。

さらにはこちらの方です。この方は会社の査定です。

そういったところにおきまして、TОEICスコアが800点以上必要だというところで学習を始めました。

もともと英語は学ばれていなかったわけではないんですが、どちらかというと初心者の方で、もともとのスコアも800点にははるかに達しないといった状況でした。

この方ですが基礎的な文法だったりとか、単語学習とかしっかりやり直しました。

結果として中・長期的な学習で目標を大きく上回るTОEIC830点というスコアを獲得できたんです。

ほかにもこういったTОEIC系だけではなく、例えば、私の講座などでは英語を中級レベルの学習者にするといった講座でリスニングとスピーキングとか、そういったものを全体的にやり直すことでしたりとか、そういったものもさまざま展開しております。

また私、こちらメディアといたしましては、このトイグルというものが中心なんですが 、その他さまざま、たくさんの外部の取材といったものも受けております。

例えば、マイナビおすすめナビさんにおきましては、英語辞書の使い方というところで専門的な記事の監修をしてほしいというご依頼を受けまして、英和辞典のお薦めであったりとか、英英辞典の使い方といったものの記事を書きました。

また、アルクという、こういった英語系では知らない方はいないであろう、非常に有名な出版社さんがあるんですが、そこの『English Journal Online』という英語メディアにおきまして長期にわたって連載をしております。

こちらに関しては英語の基本的な使い方だったりとか、英語の学び方といったものの指導をしております。

また英語教材に関する私のコメント、そういったものに関しての雑誌なんかでのそういった紹介などもございます。

さあ、そういった形で英語学習指導を多方面で展開しているこのトリグルイングリッシュなんですが、今回このような形で動画を撮ろうと思ったきっかけ、それは何かといいますと英語に興味のある方に正しいやり方を知ってもらいたいからといったものがあります。

なぜ英語学習では正しいやり方をしなければならないのか。

それは間違った方法でやってしまえば、どんだけたくさんの量を投下したとしてもそれは無駄な努力となってしまい、あなたの英語力向上につながらないからです。

私、先ほど申し上げたとおり千人以上の方にご指導をしてきたんですが、その方はもちろん始めてという方もいらっしゃるんですが、ただ過去に英語学習をしたことがあるとか、中には大金をはたいて、英語スクールさんに通ったとか、ただしそれでも英語ができるようにならなかったという方が大勢いらっしゃいます。

そういった方を見ていると皆さん、真面目にしっかり努力はされているんですが、ただ、どうしてもやり方に関してはちょっと、ううーんどうだろう?といったような形でやっている方が多いんです。

確かに今、ネット上を中心に英語学習の方法があふれています。

YouTubeであっても、あるいはそれこそ私のブログも含めてですが、X(Twitter)なんかも含めまして、さまざまな英語学習のやり方、成功した人のノウハウといったものが公開されています。

ただし、それらの情報は玉石混淆です。

本当に正しい方法もあるんですが、中には英語学習者の関心を引くために少し、本当はこんなことをやっていないのにという、そういったちょっとこう目立つような情報をあえて上げているような人もいたりはします。

そこで、この動画にたどり着いたあなたには第二言語習得理論で修士号を取得し、これまで英語学習者として15年以上学び、そして千人以上に英語を教えてきた私の「本当に役立つ英語学習のノウハウ」を知ってもらいたいと思ってこのセッション動画を撮影したという次第です。

ですので、この動画にたどり着いたあなたは本当にラッキーだと思ってください。

それでは、ここからセッション1、実際の内容を開始していきます。

ちょっとこちらカンペを見ながらお話しさせていただきますが、セッション1のテーマです。

1つ目、英語学習は根性から科学へと進化を遂げている。

外国語習得を明らかにする唯一の学問、第二言語習得理論とは何か。

日本人が語学をマスターする秘訣を英語教育のプロが紹介。

この動画を見ればわかること。

1つ目、日本人がなぜ英語を苦手としているのかがわかる。

2つ目、いくら頑張っても英語が上達しない根本的な原因がわかる。

3つ目、第二言語習得理論という新しい外国語習得法がわかる。

ですので、英語を学ぶのが初めてという方はもちろんのことなんですが、今まで英語をあれこれ学んできたけれどなかなか成果が出なかった、その解決策を見つけたいといった方にもぴったりな内容になっています。

最後までご覧いただきますと特典もありますので、ぜひ最後までご覧ください。

それでは、まずトイグルイングリッシュ式の根本的な考え方にあります第二言語習得理論とは何か、といったところについてお話ししてまいります。

第二言語習得理論は応用言語学の一種です。

人が外国語をどのようなメカニズムで習得するのかといったものを明らかにしています。

言語学、心理学、脳科学、さらには統計学といったものを複合的に組み合わせた学問です。

1970年代ごろから海外で研究が始まりまして、現在は世界中の大学で研究されています。

外国語習得という点におきましては、最も体系的に研究をしておりまして、そういった科学的な裏づけがある唯一の学問と思っていただいて差し支えありません。

こちら第二言語習得理論は世界中の大学・大学院で研究されています。

日本でもいくつか、しっかりこちら研究されている所はあるんですが、とはいえまだまだ海外が中心です。

ですので、入門書などにおきましては日本語でも多少は出版されているんですが、本格的な研究に関する本というところであれば、なかなか日本語では手に入らないので洋書で学習をしているといったようなものになります。

ですので、日本国内におきましては限られた一部の方しか知らずに、まだまだなかなか世の中には知られていないというのが第二言語習得理論です。

さて、トイグルEnglish 式は第二言語習得理論を中心的な理論とするんですが、なぜこちらが英語学習に役立つのか、3つの理由についてまとめてみました。

これまでの学習を「これまで式」、そして第二言語習得理論に基づくわれわれの方法を「最新のメソッド」というふうにするならば、3つの違いがあります。

まず1つ目として「これまで式」というのは、教師の個人的経験に基づく学習法です。

いわゆる達人と呼ばれるような先生がいまして、その方が過去に自分はこういうことをしてきたから英語がうまくなった、だからあなたもこの方法をやりなさいといったような形で教えてきました。

もちろん、たまたまその先生との相性が良くてその方法で伸びるというのであればいいのですが、やはりこの学習者というのは皆さまそれぞれ特性が違いますので、その先生が成功したからといって学習者が成功するとは限りません。

〇〇式、うまくいきそうだと思っていたのに駄目だったというのは、こういった先生の個人的な経験というものに基づいているといったような、ちょっと偏った学習法という可能性が高いといえます。

それに対しまして第二言語習得理論というのは、人が普遍的にどのようなメカニズムで英語を習得するのかというものを研究しています。

ですので当然、年齢とか性格とか意欲だったりとかもろもろ、そういったものをきちんと計算したうえで万人にこの方法だったら英語力が伸びるだろうといったものを研究しているわけです。

従いまして、「これまで式」というのは非効率ですし、時間がかかりがちです。

ところが第二言語習得理論というのはそういった回り道をしなくても、最短ルートで英語が身につくといったものになります。

また「これまで式」というのは才能のある一部の人にしか習得できないということが多かったのですが、こちらの第二言語習得理論に関しては繰り返しにはなりますが、人が外国語を学ぶ普遍的なメカニズムです。

ですので才能があるからできるとか、才能がないからできないといったようなわけではなくて、すべての方が英語を習得するにはどうすればいいかというものがわかるわけです。

言ってみれば科学的な裏付けのあるメソッドですので、失敗しにくいというのが特徴です。

さて、このような第二言語習得理論をバックボーンにしつつ、ここからは私の経験も踏まえてのお話です。

アメリカ・イギリス留学をしている時にたくさんの留学生に出会ってきました。

これは日本人はもちろんのこと、そのほかの国々の方もいらっしゃいます。

また、こういった英語学習指導をしていますので、日々、日本語母語話者のたくさんの方にお会いしてその方の課題でありますとか、どういった学習をしてきたのかというものは聞いております。

そうすると英語力が伸びる方はもちろんいらっしゃるんですが、伸び悩みを感じて困っているという方にも多く出会うわけです。

そうしたお悩みをたくさん聞く中で、おそらく日本語母語話者の方にこういった3つの理由があるから英語が上達できないのではないかという、そういった3つの理由を発見しました。

すなわち日本人はなぜ英語ができないのか、3つの理由です。

日本人が英語を話せない理由の1つ目、それは日本語と英語は言語距離が最も離れた言語だからです。

さて、ここで言語距離というちょっと聞きなれない言葉が出てきました。

言語距離とはなんでしょうか

そうです、言語距離というのはある言語と別の言語におきまして、それが例えば音だったりとか、文法構造とか文字だったりとか、そういったものがどの程度近いか、あるいは遠いかといったものを指し示す指標になります。

言語距離が近いという場合においては、その母語話者はその言語距離が近い外国語を習得しやすい、ところが言語距離が遠ければ習得しにくいということになります

さあ、日本語と英語はどうなのかと言いますと、「言語距離は実は最も遠い」というふうに言われています。

では、実際にどのぐらい遠いのか、ちょっとこちらの表を見てみましょう。

こちらなんですが、なんとアメリカ国防総省が発表している英語との言語距離を示した表になります。

カテゴリー1からカテゴリー5まであるわけなんですが、このカテゴリー1というのが英語と最も言語距離が近い5言語です。

ですので例えば、イタリア語とかスペイン語、デンマーク語、ノルウェー語といったような言語、これは英語と距離が近いので、こういった言語の話者であれば「英語を習得しやすい」というふうに言えます。

カテゴリー2にはドイツ語があります。

大雑把にいいますと、このカテゴリー1とか、カテゴリー2はヨーロッパ系の言語です。

英語というものもしっかりとヨーロッパ系の言語ですので、やはりこの辺が言語距離が近いというのは私たちの直感にも合っているかなと思います。

そしてカテゴリー3には、インドネシア語とか、スワヒリ語とか、マレーシア語がありまして、カテゴリー4にはギリシャ語、ポーランド語、ロシア語、ヒンディー語といったものがあります。

そしてカテゴリーの5番目には、アラビア語とか北京語とか、そしてわれわれの日本語といったようなものが並んでいます

この言語距離というのの指標を、もちろん細かく見ていくといろいろあるとは思うんですが、ただやはりわれわれの直感的に日本語だったりとか、中国語だったりとか、アラビア語というものは、もう文字においても、音においても、文法においてももう本当に英語と真逆といった感じがしますよね。

ですので、英語と言語距離が遠いというのはうなずける話になります。

さて、言語距離が離れていると、われわれにはいわゆるハンディキャップがあります。

そのハンディキャップとは何か

1つ目としては、文字体系が異なります

私たち日本語というのは、ひらがな、カタカナ、漢字といったものをメインで使いますが、英語はABCのローマンアルファベットです。

今、世の中には英語の文字というのはたくさん見かけることはあるんですけれど、ただやはりそれを本格的に読解していくというのはわれわれ慣れていないです。

ですので、英語初学者の方ですとこの文字の読みづらさというのが案外障害になってしまうんです

また、音の仕組みも異なります

もう海外のドラマだったりとか、何か映画とかを見ていると明らかなように、英語の発声というものはもう日本語のそれとは明らかに違うように聞こえます。

私たちがいくらリスニングを勉強しても聞き取れないというのは、この音の仕組みがわかっていないからというものが一つの原因として挙げられます。

また、語順も異なります

日本語の場合はいわゆるSOV型ですので、「私は、ラーメンを、食べた」といった語順になります。

ところが英語の場合はSVOですので、「私は、食べた、ラーメンを」といった語順になります。

こういった語順の違いというのも意外と英語をわかりづらくしている原因の一つです。

さて、英語と日本語というのは言語距離が離れているので、こういったところのわかりづらさはあるんですが、これ言語距離が日本語と近い言語で考えてみると非常にわかりやすくなると思います。

例えば中国語、こちらに関しては文字は漢字を使います。

そうすると、われわれ中国語のことを知らなくても、なんとなく漢字を見るだけで意味は雰囲気として想像できるはずです。

ところが英語の場合はもう音にしても、文字にしても、語順に関してもまったくそういった手掛かりがないので、なかなか習得が難しいといったものが一つの原因になります。

日本人が英語を話せない理由の2つ目、学習内容がインプットとアウトプットのいずれかに偏っているからです。

さて、ここからは勉強の方法に関する話になります。

この学習方法というのは冒頭にも申し上げたとおり、今、世の中にたくさんの情報があるわけです。

そして、それに振り回されてしまって、間違った方法でやってしまっている方が多いというふうになるんです。

さあ、ちょっと具体的にはなんですが、あなたはこんな勉強法を試したことはないでしょうか。

例えば英文音声の聞き流しです。

さあ、インプットとアウトプットというのがあるんですが、インプットというのは英語の入力です。

ですので、聞いたり読んだりすることなんですが、聞き流しというのはインプット100%の学習法です。

アウトプットが全くない、「さあ、このインプットをやるだけでアウトプットができるようになるのか」と言われたらなかなかそれは難しいわけです。

それから、これもよくあるパターンなんですが、いきなり英会話スクールに通うというパターンです。

基礎ができていないのに、いきなりアウトプットだけしようとする、というのもうまくいかないです。

人はインプットがなければアウトプットはできません。

ただ話す練習だけしていれば、自然に話せるようになるわけではないんです。

また受験英語的な感じなんですが、英単語帳をひたすら丸暗記するといったものもインプットのみに偏っています。

これなんかもよく私は、英単語帳をこんなにぼろぼろになるまでやり込みましたみたいな話があったりして、もちろんそれはそれで必要なプロセスなのかもしれませんが、ただ、それだけではやはりインプットに偏っているので、アウトプットができるようにはならないというふうに考えるわけです。

さて、ここで大事なのは英語には4技能があるということです。

この4技能とは何かといいますと、まずはインプットとアウトプット、すなわち入力と出力というものに対して、書き言葉と話し言葉という軸を入れることによって4つの技能が完成するといった考え方です。

まずインプットの書き言葉としましてはリーディング、読むことです。

アウトプットの書き言葉はライティング、書くこと

このライティングというのは、いわゆる英作文のことと同じです。

それから話し言葉のインプット、これはリスニングです。

リスニングは昔、ヒアリングというふうにも言われました。

そして話し言葉のアウトプット、これはスピーキング、話すことです。

また、これら4要素の土台となるところにおきましては単語力とか、文法力とか、発音とか、そういった力があります。

さて、あなたの英語学習の目的は何でしょうか

おそらく英語を話せるようになりたいといった方が多いはずです。

その場合ですと、この右下のスピーキングに当てはまります。

ただしスピーキングをしたいからといって、スピーキングの練習だけしていればこれができるようになるかと言われたらなかなか難しいものです。

基本的にインプットとアウトプットは対になっていますので、スピーキングができるようになりたいということでしたら、やはりリスニングも必要です。

聞けないのに話せるといった方は一人もいないです。

また場合によってはリーディングだったりとか、ライティングをすることによって、スピーキングの能力が伸びるといったことも間接的には期待できます。

ですので、この4つの要素すべてを均等にやる必要はないんですが、ただし、どれか1つだけをやるというのも間違いのもとになってしまいます。

ですので、これらをバランスよく目的に合わせて学習できるカリキュラムがあれば最高だといったような内容になるわけです。

日本人が英語を話せない理由の3つ目、それは英語に集中的に取り組む環境がないからです。

さて、この環境というのはおそらく、英語をやろうと思った方であれば、どなたでも必ずぶち当たる壁の一つだと思います。

ちょっとここで具体的にお話していきます。

こちら産経新聞社さんの記事なんですが、「独学での英語学習に立ちはだかる3つの壁」といったところで紹介されています。

これは、この記事の中で実際に英語を学習されている方に対して、「あなたはどのようなことに課題を感じていますか」と聞いた時に得られた回答です。

1つ目として「効果的な学習方法が分からない」、これが51.2%です。

学習方法に関しては先程も触れたとおりなんですが、間違った方法をしてしまうので成長の実感が湧かないといったことです。

そして2つ目として「学習する時間がない」といった問題です。

これは、お忙しい社会人の方に多くみられる現象です。

そして3つ目として「モチベーションが続かない」、こちら45.8%。

モチベーション、すなわちやる気が続かないといったことです。

先ほどの1番目に関しては学習方法なんですが、実は2番目と3番目に関してはまったく異なるジャンルというよりかは、むしろ学習環境をきちんと構築できていないからこそ発生する問題だと考えています。

こちらもあるあるなんですが、あなたは次のような状態になっていないでしょうか。

例えば書店で参考書を買ってみたんですが、ほとんど手をつけずに放置してしまっているとか、あるいはオンライン英会話に入ったものの途中からレッスンを受けなくなってしまった。

今回こそはと思って英語を始めても結局、最後まで続かない、こういった方は英語を学習されている方はもちろんなんですが、これからやろうと思っている方であってもこういった状態になるかもしれないなというのは想像ができるはずです。

やはり両方とも、学習環境がしっかりと整っていない状態で英語をやろうとしてしまったというところが原因になっています。

では、このモチベーションというのは、どのようにして高めればいいのか

よく私、学習者の方と話しますと、「いや、私はやるきる意志が弱いんです」、「 やろうと思っても私の心が弱いからできないんです」といったように自分を責めてしまうという方がいらっしゃるんですが、実は第二言語習得理論ではこのモチベーションというものもしっかりと科学的に解明されています

そして、このモチベーションというのはこの意志の強さとか、心の強さということでは決してなくて、むしろ2つの要因に分かれるといったふうに考えられます。

1つ目としては外的要因です。

この外的要因というのは例えば、仕事で英語が必要になりましたとか、英語を話す環境に引っ越すことになりましたとか、すなわち自分の外部にある環境において英語をやらざるを得ない状態になったといったものになります。

この外的要因というのは、動機付けとしては最も高いランクにあるわけではないのですが、ただし言ってみればある種、私たちが強制的に英語を学ばなければならない所に身を置けるからこそ英語をやってみようという気になれるといったものになります。

今思えば私も昔、独学で勉強している頃というのはなかなかモチベーションが上がらず大変だったんですが、アメリカとかイギリスに留学した時に英語圏で暮らせば当然英語が必要ですから、そういった外的要因によってモチベーションが上がったといった記憶はあります。

また2つ目として内的要因です。

この内的要因というのは英語を学ぶことそのものが楽しい、成長の実感がある、私はもっと成長したいといったような内部から英語を学習したいというふうに思える気持ちのことを指します。

最も良いのは、この内的要因によって英語学習がどんどん進んでいる状態です。

もう、こういう状態になれば英語学習は苦ではなくなりますので、自分でどんどんやりたいという気持ちが湧いてくると。

ただし私どもかつてそうだったんですが、英語初心者の方が初めからこの内的要因でどんどん学習を進められるというのは、これはなかなか難しいです。

というのも初心者であればあるほど、やはり英語学習というのはある程度一定の大変さというものを伴いますので、最初の頃はそんなに楽しんでやれないといったことはあるんです。

ですので、これは実際のやり方としては、まずはこの外的要因でやや半強制的でもいいので英語学習をしっかりとやるという環境をつくる

そして、その環境のなかで少々自分のことを縛ってでもいいので、しっかりと英語をやると。

そして英語をやればやるほど上達しますから、上達によって徐々に内的要因へと変えていくと。

すなわち外的要因から入って内的要因へと進めていくというようにすれば、モチベーションの問題はなくなります

実際、私こういった仕事をしていますと、英語に成功した方というのもたくさんあるんですが、皆さん最初は外的要因から入って、でも最後は内的要因によって自らモチベーションを高めて学習しているといった状態になります。

ですので、ここまでの話3つまとめます。

日本人が英語ができない理由ということなんですが、これは裏を返せば、それをしっかりと克服すれば日本人も英語ができるようになるといったところで、日本人の英語習得に必要な3つの要素ということでまとめました

1つ目として、言語距離を乗り越えられるように英語で考えて英語で発信するトレーニングをしましょうと。

そして巷のさまざまな英語勉強法に惑わされることなく、しっかりとインプットとアウトプットのバランスを整えて学習していきましょう

そして英語を続けられる環境をつくりましょう

最初は外的要因でも構いません。

ただ、それで英語を続けることによって英語学習の成長の楽しみを知って、内的要因へと変えていくといったような理想の状態をつくっていく

この3つ、これが日本人の英語習得に必要な要素だと私は考えています。

日本人に必要な英語学習の要素というのが3つわかったわけなんですが、では、それは具体的にどうすればいいの?なんとなくコンセプトはわかったんだけれど、じゃあ具体的に何をどうすればそれらを満たして、私の英語力は伸びるの?と思った方も多いはずです。

実は、これら3つの要素を完璧に満たして、あなたの英語力をぐんぐん伸ばすことのできるある練習法があるんです

それは何かということをお伝えしたいんですが、そのトレーニング法をお伝えするとまた話が長くなってしまうので、いったん今日のセッションはこちらで終了としたいと思います。

その具体的なトレーニング法、そしてそのトレーニング法のやり方、目的、効果といったものに関して、詳しくは次の動画セッション2でお届けします。

その予告編といたしましてご紹介しますと、セッション2に関しては英語上達に必要な3要件、先ほどお話した要件を満たすある学習法とは何か

また私たちの多くが関心がある英語のリスニング、聞き取り、こちらに関して苦戦されている方が多い理由は何か

そして、その対処法は何か

そして3つ目の点としましては、私たちの最終目標である英語を話せるといった状態に対して世の中、英語を話せる人と話せない人がいるわけなんですが、その違いは一体なんなのか

話せるようになる人というのはどういう思考回路をしていて、そして話せるようになるためにはどんなトレーニングをすればいいのか、といったところを具体的にお伝えしていきます。

ですので、セッション2をご覧になれば、今回のセッション1で聞いた理論的なところがさらに具体的なところになっていきます。

実際のトレーニングのやり方だったりとか、そういったもの、手順すべてわかりますので、ぜひとも次のセッション2、必ずご覧いただきたいです。

さて、ここまでセッション1ご覧いただきまして誠にありがとうございます。

ここで、このセッション1ご覧いただいた方のために特典を用意しました。

その特典は何かといいますと、『トイグル式インフィニティ英会話フレーズ35アルファ』という電子書籍です。

私たち英会話をできるにあたって、フレーズというものは知っておくと便利です。

そのフレーズをトイグル式に厳選したオリジナルの電子書籍を用意しました。

こちらなのですが、このセッション1のこの動画ご覧いただいて、私いろいろお話してきたと思うんですが、その内容についてコメントで感想を書いていただいた方にこちら無料でプレゼントしています。

今回の動画を見てこういった点が役に立ったとか、こういった点が知れたとか 、こういったところが面白かったというのをコメントしていただければ、すべての方にこちらのプレゼントを差し上げてますので、ぜひ皆さまのコメントお待ちしております。

コメントに関しては、この動画をご覧になっているページの下の方にコメント書ける所がありますので、そちらにコメントをお書きください

それではセッション2でお会いしましょう。

さようなら。

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